グローバルな社会変革のための意識変容や能力開発に取り組んでいる組織・団体をご紹介します。

Society for Organizational Learning(SoL)

MIT上級講師で組織学習を提唱するピーター・センゲ氏が中心となって1997年に設立した米国を本拠地とするNPO。ピーター・センゲ著書、最強組織の法則(原初:The fifth discipline)で書かれているシステム思考、ダイアログ、チーム学習、セルフマスタリーの5つの分野からなる組織学習に関する出版や研修をする他、世界各国で形成されているSoLローカルコミュニティーを支援している。学習する組織の関連イベントとしては、毎年 ペガサスカンファレンス というグローバルカンファレンスが米国で開催され、世界中から多くの実践家たちが集い、体験を共有し学び合う場となっている。日本では、SoL ジャパン が日本での組織学習の理解の推進と実践を志向するネットワークコミュニティーを形成し、自己組織的に様々な活動を展開している。


Reos

U理論を元にした チェンジラボ という実践プロセスを通して世界各国で社会的な課題に取り組むプロジェクトを支援するファシリテーター、アダム・カヘン氏率いるネットワーク組織。環境、食糧、教育、貧困、国の未来シナリオなど多岐な分野に渡るプロジェクトを世界各国で支援している。カヘン氏は2010年4月に来日し、50名の参加者を対象にチェンジラボのワークショップを実施した。


Berkana Institute

リーダーシップとニューサイエンスの著者であり、チベット仏教の流れを組む ALIA(Authentic Leadership in Action) のリーダーシッププログラムにおけるセッションファシリテーターも務めるマーガレット・ウィートリー女史が立ち上げたNPO。世界各国でArt of Hostingというプロセスを通してコミュニティーづくりを支援する活動を展開している。日本でもBerkanaからBob Stilger氏がたびたび来日し、Art of Hostingのワークショップが開催されている。


Ehama Institute

マヤ文明を起源と古来から伝わる深い叡知を世界各国で伝えているネーティブアメリカンのRainbow HawkとWind Eagle夫妻の活動。夫妻から叡知を受けとり、その教えを他者に伝えていくことができるシードプランター(種を植える人)を増やす活動を世界各国で展開している。日本でも2010年に夫妻が来日し、シードプランタートレーニングが開催され、現在日本のシードプランターたちが叡知を広める活動を展開中(→参考リンク:http://ameblo.jp/firstpeace/entry-10664096027.html 世界の平和は一人ひとりの内なる平和から始まる、という教えは深淵で時代を越えて人が平和に幸福に生きるための知恵が凝縮されている。


Pachamama Alliance

「Soul of Money」(和訳未出版)というお金とは何かを問い直す素晴らしい著書がある天才的なfund raiserといわれるリン・ツイストが設立したNPO。森林伐採の危機に直面するアマゾンの原住民の呼びかけに答える形で「社会的に公正で環境的に持続可能で精神的に充足した社会」をビジョンとして、卓越したインスピレーショナルリーダー達のインタビューが盛り込まれた素晴らしい映像プログラムを開発し、世界各国でファシリテーターを養成し展開している。 日本ではセブンジェネレーションズという団体がチェンジザドリームシンポジウム という名称でこのプログラムを提供。今私たちが生きるこの世界の現実を理解し、未来の可能性と共に今自分に何ができるのかを問い直すことができる。